★京都大学総合博物館
【対応】
京都大学大学院工学研究科 助手 佐藤 宣夫氏
【kyoto-carプロジェクト試作車視察】
◆kyoto-carプロジェクトのコンセプト
・先端技術×芸術×伝統工芸の融合
・移動の道具としては、広く市民の足を想定。狭い路地が多く、観光客など人が多い土地柄から、対歩行者の安全性を最優先。
・その他、家の中での家電的な使い方も想定。(電源など。2・3号車)
・地元産業の振興という側面は強くないが、地元企業の技術は積極的に採用(LED、コンデンサー、フィルムなど)
◆1号車:電動アシスト人力車(世界初)
◆2号車:京都風電気自動車
◆3号車:竹かご型電気自動車(Bamgoo バングー)
<所感>
◆技術レベル
試作車段階での技術レベル、オリジナリティではすみだの取組みが一歩リードしているという印象。Kyoto-carプロジェクトではデザイン性を重視している。
◆地域資源
プロダクトに反映可能な地域資源(伝統技術など)では京都は幅広く奥深い。
◆車両の近似性
京都のものは1人乗りであるが、スケール的にはすみだのものと近似している。
★京都大学VBL(Venture Business Laboratory)
【対応】京都大学大学院工学研究科教授・VBL施設長 松重 和美 氏
【kyoto-carプロジェクト内容調査及びすみだ次世代モビリティプロジェクト説明】
◆kyoto-carプロジェクト(パンフレットより抜粋)
【趣旨】京都大学が有する、ナノテク・材料・情報分野での最先端技術と伝統文化や"京都"を体現する特色あるデザインを融合し、都市型ユースを中心とした電気自動車の早期実用化を目指す。
そのために、国内外の大学や企業と有機的連携体制を構築し、自動車企業を超える性能の部品やインフラ整備を実現する。
<所感>
◆すみだ次世代モビリティ開発プロジェクトとの比較
車両の開発コンセプト(低速での都市内移動)、利用形態(観光目的がメイン)、他地域への展開を視野に入れていること、産学官連携のスキームを活用したプロジェクトである点など、プロジェクトの大枠は非常に似通っている。ただし、(地場の技術・製品を活用しているが)地域産業の育成という観点が薄いという点では趣を異にする。これは、域内に墨田区のような中小ものづくり企業の目立った集積が見られないことによると思われる。
また、事業がスタートした時期がほぼ同じであることから、進捗のレベルも同等で、現在は、どちらのプロジェクトも実効性を確保するための具体策の構築には至っていない状況である。
◆両プロジェクトの連携の可能性
両プロジェクトの目指す方向はかなり近似しており、進捗の度合いも近い。また、両者が抱えている今後の課題(ビジネスモデルの構築とその実現に向けた具体策の検討)も同じである。この点では、双方の接点は見出しやすいと思われる。
一方、それぞれの得意分野に目を向けると、互いに補完関係にあることが分かる。京都は知名度を利用したPRに、墨田区は地場産業の技術を活用したものづくりに強みがある。
両者は、距離的には離れているが、将来的に連携するメリットはあると思われる。
★京都市環境局廃食用油燃料化施設
【対応】京都市環境局適正処理施設部長 中村一夫 氏
京都市廃食用油燃料化施設係長 山田達也 氏
【京都市が推進するバイオディーゼル燃料(BDF)化事業についての調査】
◆事業概要.jpg)
・気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3 平成9年 京都市)の開催により、環境問題に対するの市民の意識が高まる中で、同事業がスタート。
・平成9年度、使用済みてんぷら油の回収開始。
・BDFの製造
→廃食用油燃料化施設建設(平成16年6月稼動)
→原料貯蔵タンク 51,000L
→製造能力 100%BDF 3,000L/日 B20(※) 5,000KL/日
(※B20:軽油に20%のBDFを混ぜたもの)
→精製時に使用する残留メタノールを再利用
→3槽構造8工程プロセスにより高純度化実現.jpg)
→自治体設置では全国最大規模
・BDFの利用
→100%BDF 清掃車170台(平成9年~)、
市バス2台(平成18年~)
→軽油混合(B20)市バス95台(平成12年~)
→年間使用量150万KL
→CO2削減効果年間4,000t
<所感>
BDFの普及に関しては、原料の確保、精製能力の向上、利用者の拡大といった課題があるが、どれも現状では不十分である。ガソリンスタンドなど、既存のインフラを活用することが不可欠となる。
墨田区内での利用を考えた場合、これらの条件はかなり緩和される。また、染谷商店というBDFのフロントランナーの地元という観点からも、BDF導入の意味はあると思われる。
ただし、同社のみで全区的取組みを賄うことが出来るかは不透明。また、東京スカイツリーを契機に再構築される交通システム全体の中で検討すべき問題でもあり、産学官連携事業としての範疇を超えている。
すみだ次世代モビリティでの活用の可能性については、ディーゼル機関の特徴(排気量の大きい方が向いている)からしても、直接的には難しそうである。
詳細の報告書は こちらのファイルからご覧いただけます。
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